wsl2 + docker engineをインストールする

以前から気になっていたwsl2上でdockerを動かして、vscodeからdevcontainerでアクセスして開発を行う環境を作った。今回は商用目的での利用も考えているのでDocker Desktopを利用せずDocker EngineをインストールしてDockerを利用するように構成する。

長くなりそうなのでwsl + Docker Engineのインストールまでを記載。

Docker Desktopを利用する場合で商用利用をするときは基本的に有償となる。
Docker is Updating and Extending Our Product Subscriptions

wsl2のインストール

コマンド実行1回でwsl2をインストールする、新しいやり方
WSL を使用して Windows に Linux をインストールする
古いやり方で手順を踏んでwslをインストールする
以前のバージョンの WSL の手動インストール手順

wsl2のインストールから自動でUbuntuをインストール

ここでは既定のUbuntuを自動が入るようになっていますが、インストールされる既定の Linux ディストリビューションを変更するに記載されている、コマンドで既定でインストールされるディストリビューションを変更可能です。

スタートメニューを開いて「power」と入力すると「Windows PowerShell」を起動できますので、「管理者として実行する」を選択してください。
ターミナルが開いたら「wsl --install」を入力するとwsl2が有効になり、Ubuntuのインストールまで完了します。
PCの再起動を求められたら、PCを再起動して再度ログオンしてください。
次回ログオン時に自動的にUbuntuのインストールが開始されます。
Ubuntuのインストールが開始されるとUbuntuを起動した際に利用されるユーザー名を求められるので、任意のユーザー名を入力してください、その後パスワードを決める必要がありますので、2回同じパスワードを入力するとUbutuのインストールが完了して利用可能となります。
インストール完了

UbuntuにDockerをインストール(Docker Desktopは利用しない)

以下のページに記載の順番でコマンドを実行する
Install Docker Engine on Ubuntu

Docker Engineのインストールと設定

スタートメニューからUbuntuを起動する。
古いバージョンのDockerが入っている可能性があるので、以下のコマンドを実行してアンインストールを実行する

$ sudo apt-get remove docker docker-engine docker.io containerd runc

Dockerをインストールするのに利用するのに利用するプログラムをインストールする

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install \
    ca-certificates \
    curl \
    gnupg \
    lsb-release

Dockerの公式GPG keyをインストールする(1コマンドずつ実行してください)

$ sudo mkdir -p /etc/apt/keyrings
$ curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/docker.gpg

実行しなくても問題はありませんが、念のためdocker.gpgがダウンロードできているか確認する。
以下のコマンドを実行してdocker.gpgが表示された場合は問題ありません。

$ ls /etc/apt/keyrings/

Dockerのインストールに利用するリポジトリの設定を追加する

$ echo \
  "deb [arch=$(dpkg --print-architecture) signed-by=/etc/apt/keyrings/docker.gpg] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
  $(lsb_release -cs) stable" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null

Docker Engineをインストールする(1コマンドずつ実行してください)
途中でDo you want to continue? [Y/n]のように聞かれたときはYを入れてください。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-compose-plugin

Dockerを起動する(WSLではサービスでDockerが自動で起動しないので手動で起動する必要がある)

$ sudo service docker start
$ sudo service docker status

 * Docker is running ←のように表示されると正常に起動しています

試しにdockerを使ってみる

$ sudo docker run hello-world

Ubuntuへログイン時にDockerを自動起動する設定を追加

セキュリティ的にあんまり良くないかもしれないため、問題ない方のみ実行してください。
以下の4個のステップを実行するとUbuntuにログイン時に自動的にdockerのサービスが起動するようになります

Ubuntuのデフォルトのエディタをvimに変更する(必要に応じて実行)
ユーザーの.bashrcにDockerを起動するコマンドを追記する
パスワード無しでsudo service docker startできるようにする
sudoなしでdockerコマンドを使えるようにする

Ubuntuのデフォルトのエディタをvimに変更する(必要に応じて実行)

nanoは使い方がわからないのでvimに変更する

$ sudo update-alternatives --set editor /usr/bin/vim.basic

ユーザーの.bashrcにDockerを起動するコマンドを追記する

以下の内容を全てをログインするユーザーの.bashrcの一番最後に追記してください(試しにChatGPTにお願いして書いてもらった)

# サービス名
service_name=docker

# サービスが起動しているかチェック
status=$(service $service_name status | grep "Active:" | awk '{print $2}')

if [ "$status" != "(running)" ]; then
  service $service_name start > /dev/null 2>&1
fi

パスワード無しでsudo service docker startできるようにする

$ visudo

ファイルが開いたら最終行に以下を追加してファイルを保存

%docker ALL=NOPASSWD: /usr/sbin/service docker start

sudoなしでdockerコマンドを使えるようにする

sudo無しでdockerコマンドを使えるようにしたいユーザー名を指定する(次回ログイン時より有効になります)

$ sudo usermod -aG docker ユーザー名

skydum

個人的な作業記録とか備忘録代わりのメモ

wsl2(Ubuntu)にDocker Engineをインストール